いまさら持続可能性に目をつけてる?もう一周遅れらしい。

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こんにちはアンディです。

近年、ESGだとかSDGsだとか持続可能な社会づくりに関する言葉をよく耳にしますが、そもそもなんで急にそんなこと気にし始めたの?っていう疑問ありますよね。

持続可能な社会ってなんでそんなこといいだしたの?

英語の頭文字をとっていることからも想像しやすいですが、持続可能な社会云々というのは、欧米が言い始めた概念です。

グローバル化が進む世の中で、持続可能な社会を推進していくのは企業・組織の義務であり。それに取り組んでいることは一つのステータスになるわけです。

なので、日本も取り残されるなー!とせっせと取り組んでいるわけですね。

経済発展のなかで、地球環境を壊してきたのは欧米などの先進国なわけですが、自分たちがひとしきり成長した後は環境がー!といっているわけなので少し都合のいい発言でもありますよね。

それはさておき、持続可能な社会への変革をしていくには、所詮、営利企業にとってはそれにメリットがないとやる価値がありませんから、長い時をかけて付加価値として浸透させてきたわけであります。

私が建築の勉強始めたのはもう10年以上まえですが、すでにLEEDやなどの環境認証の概念はありました。

LEEDとはアメリカ発の環境認証でして、こんな説明がありましたので下に引用します。

LEEDは、非営利の民間団体である米国グリーンビルディング協会(U.S. Green Building Council)により開発と普及活動が進められているプログラムで、1998年からの試行を経て2000年の「新築版」から正式に始動した。

https://built.itmedia.co.jp/bt/articles/1703/27/news149.html#:~:text=%E4%B8%96%E7%95%8C%E7%9A%84%E3%81%AA%E6%99%AE%E5%8F%8A%E3%81%8C%E9%80%B2%E3%82%80LEED&text=LEED%E3%81%AF%E3%80%81%E9%9D%9E%E5%96%B6%E5%88%A9%E3%81%AE,%E3%81%8B%E3%82%89%E6%AD%A3%E5%BC%8F%E3%81%AB%E5%A7%8B%E5%8B%95%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82

ここ最近普及が進んでいますが、もう20年以上も前から続いていたものだったというわけですね。

あらためて見てみると、いまさらSDGsだとか、ESGとか言って騒いでいるのは明らかに環境のためだけではなく、そう騒がざる得ない世界になってきたからですね。

ESG、SDGsとは?

ESGとは、環境(E: Environment)、社会(S: Social)、ガバナンス(G: Governance)の英語の頭文字を合わせた言葉です。企業が長期的に成長するためには、経営においてESGの3つの観点が必要だという考え方が世界中で広まっています。
温暖化や水不足などの環境問題、人権問題や差別などの社会問題など、人類はさまざまな課題に直面しています。こうした中、2006年のPRI(責任投資原則)発足を機に、ESGやESG投資へ社会の注目が集まりました。
持続可能で豊かな社会の実現を目指す「ESG」への取り組みは、今後も拡大していくと考えられます。

SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。そもそもどう発音するかというと、SDGs(エス・ディー・ジーズ)です。時々エス・ディー・ジー・エスと読まれる方がいらっしゃるのですが、最後はGoals(ゴールズ)の略です。

https://imacocollabo.or.jp/about-sdgs/#:~:text=SDGs%E3%81%A8%E3%81%AF%E3%80%8CSustainable%20Development,%EF%BC%88%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%BA%EF%BC%89%E3%81%AE%E7%95%A5%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82

SDGsは2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標です。

認証制度

そんな感じで、みんな頑張って環境保護の活動をする大義名分ができたので頑張っているわけですが、それのお墨付きをくれる機関がたくさんあるんですよね!

すごく利権を感じますね!

私は建築畑の人間ですので、建築や不動産の認証制度に触れたいと思います。

三菱地所グループのホームページにとてもいい表がありましたので引用させてもらいます。

評価・認証制度概要
DBJ Green Building 認証環境・社会への配慮がなされた不動産を支援するために、2011年4月に日本政策投資銀行(DBJ)が創設した認証制度。対象物件の環境性能に加えて、防災やコミュニティへの配慮等を含むさまざまなステークホルダーへの対応を含む総合的な評価に基づき、社会・経済に求められる不動産を評価・認証するもの。DBJ Green Building
CASBEE(建築環境総合性能評価システム)省エネや環境負荷の少ない資機材の使用等の環境配慮に加えて、室内の快適性や景観への配慮なども含めた建築物の品質を総合的に評価するシステム。2001年4月に国土交通省住宅局の支援のもと産官学共同プロジェクトとして、建築物の総合的環境評価研究委員会を設立し、以降継続的に開発とメンテナンスが行われている。(一社)建築環境・省エネルギー機構
BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)Building-Housing Energy-efficiency Labeling Systemの略称で、新築・既存の建築物において、省エネ性能を第三者評価機関が評価し認定する制度。2016年4月より、対象範囲が住宅に拡充されるとともに、建築物省エネ法第7条に基づく建築物の省エネ性能表示のガイドラインにおける第三者認証の一つとして運用を開始。(一社)住宅性能評価・表示協会
LEEDLeadership in Energy and Environmental Designの略称で、米国グリーンビルディング協会(USGBC:US Green Building Council)が開発および運用を行っている、建物と敷地利用についての環境性能評価システム。Green Building Japan
BREEAMBRE Environmental Assessment Methodの略称。1990年にイギリスの建築研究財団が開発した環境評価システムであり、建物、コミュニティ、インフラ等の持続可能性評価を行うツール。BREEAM
https://www.mec.co.jp/j/sustainability/activities/environment/certification/より引用

建築・不動産だけでもこんなに認証制度があるんですね。

日本で熱い!環境認証

日本ではCASBEEとDBJ Green Building認証がよく企業で取得を進められています。

なんでせっせと取得するのかというととることで不動産価値の裏付けとして認められているからです。

グレスビー(GRESB)と呼ばれるツールで環境認証取得していると加点されます。その中で認められている認証で比較的日本で取得しやすいのがCASBEEとDBJ Green Building認証ということになります。

グレスビーに関しての説明は下記に引用を載せておきます。

GRESBは、不動産セクターの会社・ファンド単位での環境・社会・ガバナンス(ESG)配慮を測り、投資先の選定や投資先との対話に用いるためのツールとして、APGやPGGMなどの欧州の年金基金を中心に2009年に創設されました。日本を含む世界各国の機関投資家が参画しています。

元々は「Global Real Estate Sustainability Benchmark(グローバル不動産サステナビリティ・ベンチマーク)」の略でしたが、ここ数年は、インフラ等にも評価対象が拡がったため、GRESB(グレスビー、グレスブ)と略語で総称されるようになりました。GRESBは、実物資産関連のアセットクラスでの投資判断に使えるツールとして拡がりをみせています(図表1)。

https://www.gbj.or.jp/others/gresb/

CASBEEとは

CASBEE®(キャスビー)は、建築物や街区、都市などに係わる環境性能を様々な視点から総合的に評価するためのツールであり、現在、国内の建設事業者や設計事務所、建物所有者、不動産投資機関などにおいて広く活用されています。また一部の地方公共団体では届出制度としての活用が進んでいます。

https://www.ibec.or.jp/CASBEE/

CASBEE認証はいろんな認証があるので必要に応じてどれを取るかを企業が選んでいるようです。

DBJ Green Building認証とは

DBJ Green Building認証とは、「環境・社会への配慮」がなされた不動産とその不動産を所有・運営する事業者を支援する取り組みとして2011年に創設された認証制度です。不動産のサステナビリティをESGに基づく5つの視点から評価し、主に既存物件の環境性能改善に加え、建築・設計の技術的専門家に限られない不動産に携わる幅広い層のステークホルダーの対話ツールとしてご利用いただいています。
本制度の認証業務は、一般財団法人 日本不動産研究所が実施しており、現在は〈オフィスビル〉〈ロジスティクス〉〈リテール〉〈レジデンス〉という代表的な4つのプロパティにおいて展開しています。

https://www.dbj.jp/service/program/g_building/

不動研だけが行っているというのに有効性が高く認められているこれまた、利権ずぶずぶな感じがしますが。CASBEEも認証機関が決められています。

だから僕たちは環境を守ろう

上記で書いたような経緯もあり、みんなで環境を守ろうということになっています。長い時間をかけて作り上げた価値観が最近ようやく浸透してきて認められてきたわけですね。

まあ、得するとかしないとかは別にして、環境にやさしいことはいいことなので、みんな頑張って環境を守りましょうってことですかね。

それでは。

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