一級建築士試験、学科が終わると
まもなく設計製図試験の対策が必要になりますね。
多くの人が学科から続けて同じ学校に通うことになると思いますが、独学であったり何か特別な事情がある方は製図試験から予備校選びをするのかもしれません。
私は恥ずかしながら製図試験は3回も受けることになってしまいました。
2年間総合資格学院に通い、その後、3年目、日建学院で学習しカド番合格となりました。せっかくなので無駄に何年も通った製図対策講座の経験談でもお話できればと思います。
設計製図の予備校選び
資格学校も特色があります。
私の通った総合資格学院と日建学院ですがそれぞれ一言で表すなら
総合資格学院は「難度高めの課題を圧倒的課題量でとにかくこなす高負荷トレーニング」
日建学院は「本試験に近い難度で基本をしっかり、応用力は個人の素質?」
といった感じですかね。
後述しますがどちらもしっかりやれば結果が付いてきますし、足りない部分は自分で対応できるように対策が必要になると思います。
総合資格学院
総合資格学院は「難度高めの課題を圧倒的課題量でとにかくこなす高負荷トレーニング」と表現しましたが、課題の量が日建学院と比べると多いです。
オプションのような追加課題含めると1.2~1.5倍ほどあるかもしれません。
ちなみに受講料も相応に高いものになっています。
課題をとにかくしっかりとこなすことで製図力の養成、出題傾向の網羅ができるといった感じでしょうか。
個人的には課題が凝りすぎて少々的外れという感覚を受けました。ただすべてしっかりこなした暁には一級建築士設計製図試験対応ムキムキマッチョマンになれるでしょう。(私は無理でした。(笑))
日建学院
日建学院は「本試験に近い難度で基本をしっかり、応用力は個人の素質?」と表現しましたが、
課題はあまりひねらず基本に忠実な課題を反復してこなしていきます。総合資格に比べて課題数も少なめですが、決して足りないということもないとおもいました。
本番では新傾向や、変にひねった出題もあるので対応力は自分でも養う必要があるとおもいます。
どの学校に通うにしても大事なこと「過去問研究」
どの学校を選んだとしても必ずやってほしいことがあります。
それは過去の出題と模範解答例の研究です。
模範解答例は試験元が公表している最も確からしい回答です。
学科試験でも過去問を最終的にたくさんとくと思いますが。設計製図でも過去の傾向を知ることはとても重要です。
例えば、柱割りなどは7m×7mを標準として1mプラスマイナスの範囲でスパン割を決めるように学校では教わることも多いですが、模範解答例として9×6のスパン割があることもありました。PSの位置や書き込みの量などもしっかり試験元が求めていることを理解しておきましょう。実際の試験では時間が無くなって書き込みが足りなくなるかもしれません。その時は試験元が求めている書き込み量を最低限確保してください。私も合格した年はそこを意識していたら受かりました。
実際の試験ではやはり、練習していたものと違う形で課題が出てきますから、その時にどういう風に対処できるかが重要になります。試験で求められていることを学校に言われたからではなく、自分で納得できるように把握しておきましょう。
模範解答例を分析し、書き込み量についての考えをまとめた記事も書いてみました。よかったらかくにんしてください。
回答例確認しない場合、総合資格では圧倒的練習量でカバーし、日建では基本を押さえたうえで応用力でカバーするといった感じになるかもしれませんが、できるだけ自分でわからない出題が来た時にどういう風に解いていくか方針を定められるようにしておいて損はありません。
個人的な意見
個人的には日建学院が私にはあっていました。
総合資格は少々過剰に問題を難しくして受験者を惑わせるように思います。真面目に課題を時間をかけて取り組めるなら総合資格はパターンをたくさん練習できるのでいいのかもしれませんが、ちょっとマニアックかなという感想です。課題量多すぎるのとプランの解法が少ないのでうまくプランがまとまりにくく時間を浪費しやすいという悪循環でやる気を失った記憶があります。(それでいて物量も多いのでやはり受講料も高いです。)
日建学院は本試験レベルに近く、解き方が多様に考えられる余地を感じられたのでストレス少なく課題に取りくむことができました。
製図の線の描き方や製図アイテムついてはこちらでも話していますのでもしよかったらご確認を!
受講料を押さえたい場合のおすすめ講座
大手二社は程度の差はあれどやはりかなり高額なものとなっています。様々な条件で頑張っている人の多い試験であるので、格安の建築士試験対策を行っている講座をご紹介します。とても格安となっているので大手2社で受けるのが馬鹿らしくなってしまうかもしれません。ぜひご確認を!おすすめです。
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