メランコリーな意匠設計者

建築

こんにちはアンディです。

今回は建築設計者の仕事について、メランコリーな面を書いていこうと思います。おもには「設計・デザイン」以外の仕事について触れながら、その実態を書いていければなぁと思います。

おそらく、業界の人以外は建築設計の意匠(デザイン)担当者が図面を書いたり、建物のアイデアを考え、思考を巡らせたりなど少しオシャレな仕事を想像しているかもしれません。

しかし、実際にはそういうクリエイティブな部分というのは意匠設計者の仕事のほんの一面にすぎません。

ほとんどの時間を、顧客の変わりまくる要望の変更対応、変更を構造、設備に伝達と調整を行う。行政、確認申請機関との打ち合わせ、現場からの質問の対応など、かなり泥臭く、しかも事務的な仕事がたくさんあります。

それでも、建築を好きな意匠設計者は最終的に出来上がる、建物が、自分の描いた線から出来上がっていく様を目指して奮闘していくことになるのです。

実際に、案件にならない仕事も山ほどあります。着工するまで、計画が確定するまで数年かかる場合もあります。計画が確定したと思ったら中止になってしまうこともあります。大きな金額の動く仕事でもありますから、建て主も慎重です。そのため、責任も通常の仕事より、重くのしかかってきます。

正直なところ、中途半端な規模の建物の設計は全然儲かりません。例えば、多めに考えて、住宅など工事費が3000万ぐらいの工事で設計費が10%としましょう。設計は300万円しか入りません。会社を維持する経費などでどんどんお金は出ていきますから、そういう規模の設計を戦場にするのであれば一人事務所だとしても年間3件はやらないと回らないでしょう。営業はどうしていくのでしょうか。戦略性と営業力も必要ですね。

工事費が何億とかいう規模になってくると、設計費は大体3%~5%という感じで調整されていきますが、そういう規模はあまり一人で設計しません。組織的な力が必要になってきます。そうなると、また経費がそれだけ掛かってきます。

設計を仕事にしたいという人は昔に比べてだいぶ減っています。上に書いたような話であれば、まあある意味当然かもしれません。しかも意匠設計は基本的に学歴志向です、高学歴で選んだルートの大半が、低収入ながら、責任が重く、重労働になってきます。

他の仕業と違って建築士が不遇なのは、その仕事が資産性のあるものをつくるからだと思っています。この場合、資産性=不動産といえますが、資産性を扱って、お金を儲けるためには建物を作るときにお金をかけるわけにはいきません。安く作って高く売るが原則です。しかも、一般的な製品と違い、大量生産をすることはできません。オーダーメイドのものを安く作るのが命題になってしまうのです。

建築設計をやる人達、建築に携わる人たちはこのことについて、少し真剣に対応策を考えなくてはいけません。一部のスターのデザイナーにならないとなりたたない仕事にしていてはいけないと思います。

僕はその方法を探していきたいと思っています。

この記事を書いた人
andy

現在ゼネコンに勤める一級建築士。
将来独立するために試行錯誤中。
このブログもその試行の一つです。
皆さんとともに成長していきたいです。

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