こんにちは、皆さんちゃんと仕事をして見合った報酬をもらえているでしょうか?
建築業界は、一般的にブラック企業が多いことで知られています。
建築設計やデザイナー職は「やりがい」を餌に会社が低賃金でこき使うことが慣習化しています。近年では、電通の社員の自殺など、社会的な問題として取り上げられるようになってきていて、そういう状況が是正されていく流れになっていますね。
それでも、労働者を消耗品のように扱う企業というのはまだまだ存在しているのではないかと思います。
私のケースを少しお話したいと思います。具体的な組織名は伏せさせてもらいますね。
新卒入社
私の新卒入社は2013年で就職氷河期でした。
私は院卒ですが、学部卒の2007年はリーマンショックが直撃し、就職氷河期が始まった時代でした。その後2011年には東北の震災があり、私たちが就職活動をする2012年も冷え切っていました。
意匠設計はそもそもあまり求人が豊富でなく。大手の企業は狭き門、有名大学やコンペ受賞実績など華やかな経歴が必要でした。私も意匠設計を志していたものの、華やかな結果持っておらず、なんとか地元の中堅設計事務所に入社し、社会人となりました。
そういう場合だいたい就業環境は悪いですし、それを承知の上で入社しました。
とはいえ、それはやりたいことをするため覚えるための勉強代として考えるからであり、ある程度修行の時期は必要なのです。意匠設計の世界はそういう世界でした。
転勤
その後仕事をひとしきり覚えたあと、転勤となりました。
本社から支社への転勤
安い給料で特にわずかながらの昇給が毎年ありました
それでも都会で働くにはあまりにも心もとない給料でした。
激務
大体朝8時から23時まで毎日働いていました。もっとひどいところもあるかもしれませんが、残業時間は毎月100時間を超えていました。
転職
働きながら転職活動をしました。
転勤の時から会社に対しての不信感が強くなっており。次に何か不愉快なことがあったら戦ってやろうと思っていました。
転勤の会社負担金請求
支社の人間が続々と退職するということで、人員補強で私が転勤することになりました。
弁護士へ相談
いろいろ調べた結果、弁護士から未払い残業代請求をすることにしました。
残業代請求に慣れていそうな弁護士先生をネットで探して、二人お会いしました。状況を説明して、積極的に取り組んでくれそう&報酬がわかりやすいという観点で弁護士先生を選んで依頼しました。
成果報酬で24パーセントの報酬でしたが、最終的に消費税的な物も含めて25パーセントに落ち着いた気がします。結構高いですが、この時はなにもしなければ0円だったのがいくらか帰ってくるだけいいな。という考えでしたね。
弁護士先生といろいろ話をして分かったのは、残業や、悪い就労環境に対する精神的苦痛的な名目でお金を請求出来ないということ。
法律に倣った範囲で、自分のもらっていた給与から適正な賃金を再計算し、実際との差分を請求するということが、請求する側の出来る行動ということ。裁判などすればまた別のようですが、残業代請求という範囲の中ではそこにつきるようでした。
その後、弁護士先生に残業代を計算してもらい500万円ほどの請求額を内容証明で会社に送りました。
会社の社長は激怒していたようですが、払うべき物を払っていなかっただけなので、怒るのはお角違いですよね。
その後、会社側の弁護士とこちらの弁護士でやりとりなど合ったようですが、最終的に私の同意もとり示談という流れになりました。
示談
示談金として400万請求しました。
弁護士には成果報酬で25%払ったので自分の手元には300万程度残りました。
弁護士の相場が高いかどうかはわかりませんが何もしないよりはお金がもらえたのでよかったかなと思います。
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