こんにちは、アンディです。
今回は建築業界におけるキャリアアップについてお話しようと思います。ただ、キャリアアップというと順番が後のもののほうが優れているかというとそうでもないですし職業に貴賤なしです。まあ、とにかく経験の積み方について考えてみました。
建設業界の仕事に経験が重視される理由
今をきらめくIT系の会社などでは、在学中にパソコン一つで企業とか若くても才能がある方はかなり早くから頭角を現して世の中を動かしています。ですが、建築とか建設はなかなかそういう人は出てきません。もちろん若手建築家の方もいらっしゃいますが、他の業界から比べると少ない印象です。
そうなる理由の一つとして、かなり経験がものをいう世界だからというのがあります。出来上がったものの中に人が入り込んで生活をするわけですから、壊れるとか不良があるとか許されることではありません。ITの成果物が直接人の命にはかかわりませんが、建築物は直接人の命を奪うことがあります。作っている最中から、出来上がったあとずっとその可能性は残ります。だから気軽なトライアンドエラーが許されない業界であることが想像できるかと思います。
私が経験してきた学生時代から今までのざっくりとしたキャリア
学生の方や働き始めて今の会社がなんとなく合わないかた、もしくはそもそも最初の組織は踏み台にすぎないと考えている方などに少しでも参考になればと思います。
私も大学を卒業してから入った会社に4年間勤めた後、転職して今に至っています。その時の経験についてお話したいと思います。
超普通なネームバリューの大学からの就職活動
大学を卒業の年は2011年でちょうどリーマンショックの影響でものすごい就職難の時期でした、私は不況であろうとなかろうとコミュニケーション能力やアピールポイントのない学生でしたのでなかなか就職活動もはかどらなかったのも覚えています。頭の中には大学院に行けばいいという考えもあり手抜きの就活をしていたことを覚えています。当然内定など出ずに就職活動の厳しさを思い知りました。
ところで、いわゆる建築設計・デザインの領域は建築設計の中でも「意匠設計」と呼ばれています。そしてそこそこの企業の「意匠設計」職として採用されるにはコンペなどで輝かしい成績があるか、学歴が往々にして必要とされています。それこそ有名企業の意匠設計は超エリートしか入れません。私にはそんな大層な学歴もありませんでしたから、学歴ロンダリングを図ろうと浅はかにも考えました。
学歴ロンダリングを図ったが失敗した大学院
学歴ロンダリングとは、そこそこの大学を卒業してから、大学院で一流大学の大学院に入ることです。地方の国立を出たあとに東京大学の大学院に入ることができれば晴れて最終学歴が東京大学となります。
結局一流大学なんだから難しいのでは?と思う方もいるかもしれませんが、普通に学部で入るよりは競争率が低いのが普通です。また、大学院入試では学力テストもありますが、それと同等以上に研究への熱心さによって合否が決まってくるでしょう。なので普通に学部で入るよりも可能性が高い場合もあるのです。
ただ、私は不真面目な学生でしたし、熱意を表現できる性格でもなかったため全然合格できずに外部受験は失敗に終わりました。結局そのまま自分のいた大学で進学することになります。
大学院では結構頑張って自分なりに論文を書きました。いくつか設計作品をつくってポートフォリオをまとめました。建築学生はどうしてもこのポートフォリオという作品集が自己アピールに欠かせなくなってきます。これも当時センスがなかったためあまりいい出来のものはつくれなかったように思います。
なんやかんや、大学院も修了し、何とか内定をもらった小さな設計事務所で働き始めました。
一つ目の会社、ブラック企業
一つ目の会社はいわゆるブラック企業だったと思います。建築設計職というのはありがちではあるんですけどね。安月給で残業代も出ませんし長時間労働。それでもいいこともありました。ブラック企業というのはそこに勤めている人はものすごくいい人達です。ブラックに耐えることができる人達ですから。なのでいい人たちに囲まれて仕事を覚えることができました。
2つ目の会社、中堅ゼネコン
この記事はまた期をみて更新していこうと思います。
コメント